【想】一果相伝マスクメロン
「奇跡の」とか「幻の」と言ってしまいがちですが、 少しニュアンスが異なります。 稀少なものであることは違いないのですが、私たち作り手の五つの感覚と想いを研ぎ澄ませて作り上げた 「必然的な出会い」とでも申せましょうか。直感や洞察力と呼ばれるものは、長年の経験と継続的な学びから生まれるものです。偶発的なものに思える上位1%も、実は意識的な努力と習慣の積み重ねの発露と言えます。
お客様の大切な想いを託されたマスクメロンが偶発的であってはならないと、日々気を引き締めてハウスに向かっています。
創業者である先代から語り継がれてきた言葉が、一つの姿に結実しました。「えいもん」とは高知言葉で「良いもの」という意味です。
歴史を紐解きますと、生産当初は自分たちで運営していた生産組合を通しての販売でした。それが時代とともに農協出荷に変わり、納品した後は、私たちが作ったメロンたちがどこでどのように食されているのか知る術も無かったのですが、またまた時が移り、自社ブランド[一果相伝]での直販、ネット通販で直接お届けできるようになってからはお客様の像が明確に浮かび上がってきました。と同時にお客様を思い遣る=どのようなシーンでお使いになるのかを想像し、楽しい食卓の一助になれればという「想い」も醸成されてきました。
マスクメロンという「物」に、感動・感激という「心」を込めるには、この目には見えない「想いの力学」の働きが大切だと感じています。